ホタルプロジェクト
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株式会社南日本環境センターは、ホタル舞う環境づくりに取り組んでいます!
浄化槽で処理された水の二次的活用と、水処理の更なる可能性へ向けた技術の向上を目的とし、浄化槽処理水を利用しホタルを飛ばす試みを行っています。汚水処理施設の維持管理に携わる企業として、『地球規模の視野に立ち、生物が恒久的に生命を保ち続ける環境を保全する』という会社基本理念のもと、浄化槽の環境保全に対する貢献を高めるため、新しい技術を探求し、その実現に取り組んでいます。
浄化槽の環境保全は当社の原点で、ホタルプロジェクト実現は長年の目標であり夢でした。 -
ホタル舞う環境の仕組み
社内から出る汚水を浄化槽で処理したものを原水とする水路(せせらぎ)を造り、それらを取り巻く水環境でホタルを発生させるというものです。「せせらぎ」という水の流れを作るため、ポンプや配管等も使用して、常時循環により水を動かしています。また、循環水に対してろ過設備を設置することによって、より高度な処理を行う循環浄化試験も行っています。
これまでの実績
机上の空論と思われた計画に熟考を重ね、試行錯誤をし、平成21年よりホタルの養殖や水路造り等具体的な準備段階を経て、ついに平成22年8月より水路への通水を開始しました。平成23年3月に養殖した幼虫を水路へ放流。同年5月には、その水路で育った幼虫たちが成虫となって飛ぶ姿を見ることが出来ました。
平成21年4月 ホタルの養殖開始
平成22年4月 水路・周辺設備造り開始
平成22年3月 水路へ浄化槽処理水の通水開始
平成23年3月 養殖した幼虫を水路へ放流
平成23年5月 一期目の成虫発生確認
平成24年3月 養殖した幼虫を水路へ放流
平成25年3月 養殖した幼虫を水路へ放流(詳細は、下記参照)
平成27年5月16日 蛍まつり
平成22年4月 水路・周辺設備造り開始
平成22年3月 水路へ浄化槽処理水の通水開始
平成23年3月 養殖した幼虫を水路へ放流
平成23年5月 一期目の成虫発生確認
平成24年3月 養殖した幼虫を水路へ放流
平成25年3月 養殖した幼虫を水路へ放流(詳細は、下記参照)
平成27年5月16日 蛍まつり
これからの展望
この水路には、ホタルの幼生の餌となるカワニナはもちろん、小魚や川エビが泳ぎ、コケも群生しています。岸には、ヨシやヨモギが生い茂り、そこに昆虫たちも集まって来ます。美しい自然環境に育つ生物たちも暮らせる水環境を土台とし、一期目から、養殖・放流したホタル幼虫の羽化を見ることが出来ました。しかし、最終目標はあくまでも「養殖を伴わない、ホタルが自然に定着する水環境を造ること」です。羽化したホタルが産卵し、また次の世代が孵化から羽化、そして産卵する。そんな、多くのホタルが乱舞を繰り返す時を夢見て、希望と楽しみを持ちつつ、目標実現に向けて取り組み続けて行きたいと考えています。
ホタル写真館
平成25年3月
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今年もホタルの幼虫を放流しました。放流前の幼虫たちです。
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水路内にはだいぶ定着したカワニナが、暖かくなると共に水面下に姿を現すようになりました。
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放流したホタルの幼虫は、石の下へ隠れていきました。
無事に成虫になってくれますように…。
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水路脇でも、少しずつ緑が目立ってきました。
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水際のクレソンやコケにも元気が見られます。
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水際のコケは、ホタルの産卵場所として期待しています。
平成25年5月7日
いよいよホタルシーズン到来
今年も水路でホタルの発生を確認しました。まずは5匹。今年は何匹の飛翔が見られるのでしょう。
平成25年5月14日~
日を追うごとに少しづつ増え、1週間後の今日には15~20匹の発生、飛翔が見られました。ホタル独特のリズムで複数の光が同時に点滅し動くさまには、何度見ても癒されます…。
ホタルプロジェクトの場所
